十分

もう俺は十分楽しんだよ、罪を感じるのはそのせいだ。全部俺が悪いってことで納得することにしたよ神様。快楽と痛みがクロスしてできたあの日の十字架を俺に渡しておくれ、神様。何かがクロスすると何かが終わって何かが始まるんだ。神様、俺をその十字架に張り付けておくれ。死ぬような痛みか、ジワジワとなぶり殺すように背負わせてくれてもいい、あの十字架をおくれよ神様。俺は十分楽しんだよ神様。どうかそこに愛と自由、そして幸せがありますように。闇は光を見るためのもんさ、眩しいくらいのやさしい光が闇を包みこんでくれますように。感謝してる、あの日差した光に感謝してる。でもその瞬間ハッキリ見えた、闇がさ。この世は決して闇に覆われちゃいけない、光が未来にも痛い過去にも差し込まなきゃならない。そこに光がありますように。