2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

整形美人

幸せは悲しみを浮彫りにした、何故あなたは笑いながら悲しみのドアを開けるのですか?あれだけ複雑な暗号の鍵をかけて、重く硬い扉にしたのに。いとも簡単に開いてしまう、なに一つ曇りの無い笑顔で。でもあなたは泣きながら幸せの扉を開いてる。 薔薇、椿、…

失うものなど残っておりませぬ、でも心の自由だけは失えなませぬ。他はご自由に奪ってください。決してマイナスにはならない、究極のゼロでいたい。心のなかに蝶がひらりと迷いこんできた、それはずっとそこに止まっていたのかもしれない。ただ心がさ迷って…

漂流

ふらり、ふらふらとさ迷う路頭でくらり、ぐらぐらと頭痛。綿毛のようになんてやさしくはない。踏み潰され、もはや廃れた情報に埋め尽された灰色の新聞のように、不規則に宙で溺れる。密閉された心は、暗証番号を忘れられた鍵のように。クルクルと回るだけ。…

ホシノタビオリジイ

ヒトは自由。孤独なほどに自由。自由という羽根があるのにも孤独という暗い闇。夜の星は過去。月は愛。決して掴めない、クリアにも見えない、ただ羽根を自由に、そのボンヤリとした光へ、飛び方はご存知? 重く魂の呼吸を圧迫する鎧や剣を棄てる、ふわりと、…

ブリュレ

絡みついてるガラクタも、取り囲む様々なやさしいマシュマロもしなやかで強い糸が、ウイルスに侵されたコンピューターのように暴れだして、音速の波が絶えず震えだしてプツリと切れそうになった。ホントは悲しかったようで、理性を突き破る彗星のように本能…

風がやさしく愛撫しては消えていく昼過ぎ、蝶々がひらりと遠くをとんで、軌道はいたずら。遥か遠くの雲は消えていった。亜矢は性という曲で人生が痛みならあたしは越えていけると、この声が枯れても声なき声で歌う愛するもの全てにと。誰かが傷つくことはな…

コミューン

少し前の夢。山奥の大きな建物の中迷いこんでいった、病院のような学校のような古い建物、もう廃墟のようだが、一つのコミュニティが出来ていて。入口にはオジサンがずっとコックリコックリ目を開けたまま同じ動作を繰り返していて、ドアをスライドして開け…

夏のせい

久しぶり、あんた久しぶりだな、二ヶ月ぶりか?ハッピーな時ほど会わないのにな。またバスケだったな、ストバスもたまにはいいね、あんたのくれたステッカー未だに壁に貼ってある。皮肉な事にその情熱って言葉のあんたのステッカーの上には、I HATE MYSELF &…

スクラップ

時々、二人の自分がいたらいいなと思う、天使と悪魔の禁断の愛、それは神が生まれる気もするが、結局、低俗な人間が生まれた。ただクソみたいに感じるまま、最高と思うのが混ざってクソ最高と思えない出来損ない。クソはクソ、書いてることもクソ。ただもう…

やわらかな葉

瀕死の一ヶ月、枯れていく共に過ごした植物の葉はついに一枚だけ葉を残してポロリポロリと葉を落としていました。物憂気にポロリ、またポロリと枯れていく。最後の一枚になってしまったとき、少しだけ話しかけました。 生きておくれよと。 それから過去に傷…

ただいま

住みなれた部屋に帰ると、お気に入りのものに囲まれた部屋の中に、一人、人がいるのです。それはわたしでした。もう一人の自分と部屋で出会う。もう一人のわたしは裸でした、でも何かとても自由な色を纏っていました。彼と呼ぶのもおかしな事ですが、彼はと…

名前をつけてやる

此処にいますが、其処にもいます。 弧高でもありますが、底でもあります。 わたしは此処に今います、つい少し前まで其処にいました。あなたとは其処で出会いました、あなたはまだ其処にいますか? 何か其処にわたしは忘れ物をしてきたようです。何も其処には…

昔こじ開けられて、今はもう壊れて無くなった鍵の事を思い出した。秘密の三桁を無理矢理、頭に突っ込んでいた、あの鍵、今はもっとキレイに開けられる。今日は完璧な理論が思いついた。開け放たれた扉はもう閉めることはできないし何か入れるにも、もうそこ…

アンコウ

深海に住む魚。光の届かない闇のなか、醜い姿をしている、ただそれも光がなければ意味はなく、醜いという概念はないもの。水圧は闇の重さなのでしょうか?光の当たる地上は、果てしなく自由なのでしょうか?宇宙?。いいえ地上は重力に押し潰されています。…

VIDEO

それは一本の完成された映画。編集も終わり全てが完成された映画だが、誰も見ていない。それを手にしたヒトは世界で自分が最高に幸せだと思い込み。焦ったのか、死に急ぐように、再生を押し、終末ばかり気になり、時に過程を意味のないもののように早送りの…

あしながおじさん

彼は裸のまま人混みに放り出されていた、街行く白い目をした人々に彼の存在は見えていないだろう。彼は人々をガラクタとかわめき散らすカラスの鳴き声としか思っていないのだろう、何だかにやりと微笑んでいる彼、ぐにゃりとした奇型なポーズで自分を写真に…

そこへ

多分失うため、最初から、傷つくため。 あのフィルター越しの世界。それを通じて感じたもの。 口からでたモノは言葉に。 耳から入ってきたものは音楽に。 目に映ったものは絵に。 その世界は美しかった現実。 その世界へ行くための穴が傷む そこを埋めるため…

個毒

寂しさが埋まる事は簡単である、孤独は埋まらない。 愛は孤独を埋めるのか? 孤独は愛を生むのか? 愛と孤独は相反するものなのか? いや孤独は、個独であり、個毒である気がしてきた。先ず孤独は心の壁のようなもの。肉体をいくら重ねようと心を重ねること…

明日のできごと

白と黒の融合は灰である。でもそれは結果である。老いぼれて干からびてのたれる死に雨風にさらされ、自由に羽ばたく鳥についばまれることである。 灰は記憶を残しているのだろうか?あなたの灰からどうあなたを思い出す? 炎の記憶、火の民、恐怖、死、破壊…

真珠の耳飾りの少女

透明で深くて美しい瞳から流れた真珠。 透き通った目には多くの痛みが映る。 透き通った目には何も映らない。 透き通った目には心の奥が映る。 透明な心と心の隙間 見えやしない 無いのかもしれない その目には映らない。

サスペンス作家の恋愛小説

ある小説家は長年溜めておいたアイデアを元に凄く素敵な恋愛小説を書きました、それは凄くイノセントな内容でシンプルな愛の物語。人間が心を開くことによる、心の根底にある部分での共感、共鳴のこと、繋がること、世間の常識のくだらなさ。それはそれはと…

波紋

カチカチと羽根の振るえる音と共に小さな小さな羽虫の群れが、気付けば毎晩ベッドの上、手が届かない高さを飛んでいたことを思い出した。 それはそれは乾いた部屋のただ一人の人間の温もりが冷房の機械的な熱と絡み合った空気に劣化した音楽が生むノイズと混…

一億分の一

種を蒔いたりした。植物人間の種。俗に言う植物人間とは違う。ただ植物ってイメージが強いので、そう呼んでる。おかしな種で、それは俗に言う実でもあるし、それ自体が本体であり実も葉も茎もまとまってる人型のものもある。いくつかのタイプが目の前にあっ…

相刺想愛思想

孤独な魂、愛されることを知らない、愛することの逆は愛されることと世間様はマグロな顔で歌う裸のポップソングと共に謡あげる、お祭り騒ぎ孤独は血祭り。どんなに服を脱いで愛を歌ってもあんたの孤独は見えてこないさ、あんたは笑ってる。顔をどれだけしか…