久しぶりの夢

いつの夢がどんなものかなんて忘れてしまうもの。だから残しておきたいと思う。
夢で再会した人、もうそろそろ五年経つね。それは17の誕生日前日のサプライズプレゼント、神様の悪戯なんて安い言い方。人が死に生まれるということを実感するには絶好のプレゼント。今朝流れていたのは、スピッツだから、きっと。夢の中、走っても走ってもその幸せな出来事の後、目が覚める頃には小さく手の届かないものになっていく様が何かを暗示するように。
覚めなければ良い。ずっと走り続けているだろう、それが生きることと同じ、生きれば生きるほど、手を伸ばすものから離れていく、それでも生きていく。
秋、楓が流れる、今、マサムネが、
あぁ僕のままでどこまで届くだろう♪さようなら君の声を抱いて歩いていく♪
と歌う声に刺された。
忘れることでは報われないこと