創作捜索

今回のbabamaiaのアルバムに寄せて。
オルタナティブという音楽の本来持っていた自由さを思い出さしてくれる。創作されるものは自由であるべきだが表現方法はいつしか、限られていく。影響や伝えるというための作業によって。
一度、自由な表現によって成功してしまうと、人々はそれにジャンルという名前を付ける。そして飛ぶ空を失う。
バンドという共同体、1人2人と増えるにつれて、自由さは限られてくる。ドラムという柱を失いつつも、埋めるようにサウンドクリエーションは磨きがかかり、これもババ?というほどに色が変わったが相変わらず飛び跳ねたくなるような本質は変わっていない。今回のアルバムで彼らはヒップホップの自由さまでも詰め込んで、かなり軽快なアルバムを産んだなと思う。
何かを失うことは、酷く辛い事、埋めるにも埋まらない、同じものなど一つとして存在していないという現実に、さらに人間の欲にはそれ以上を求めるという意志まであるのだ、時間をかけて穴の埋まる頃やっと人間は進むのだ。だがそれは遥か遠く失った頃よりゴールに近い位置から。
それは埋まるまで気付けないものだが。