太郎と敏子

ふたりの愛する言葉にふれて、シンプルだけど、ふたりの愛のカタチ。
俺はあの頃自分を殺せなかったんだなって、壁が壊せなかった、命を賭ける。戦場ってのは攻めに行かないと地獄なんだよ。
あぁよくわかった。俺はあの人を許してる、でも俺は自分を許してないって事が。そしてあの人もあの人を許していない。
ふたりの壁は溶け合うことでは消えなかった、もっともっと命を賭けて、爆発して、壊すもの。
あなたの中に見つけた自分、痛みとして身ごもって何度も産み出した。
愛は言葉として出すものではないね、それは滲み出る、もし言葉になるときがあれば、その言葉に対する魂と心の強さに比例する。正直、嘘のない言葉は時間を貫く。太郎と敏子の言葉に強さがあるのはきっとふたりの心と心が支え合いぶつかり合い育まれた愛があるからだ。
“本当に一度でも、人生で心の触れ合った人間がいたら、そのために死んでもいい。”by Taro Okamoto
触れ合い重なり合いぶつかり合い、そして育まれていく、人間だもの、独りの人間と独りの人間がまっすぐに向かい合うという事はそういうこと。