誰が消す

意味がなくなるほど寝た、飽きるほど自分を慰めた。読みかけの鈴木いづみを数ページ読み返す度に起こる回想、麻痺するほどの空腹に耐えかねて部屋を出た。
いつからインスタントで満たされなくなったのだろう、あれは気持ち悪くなるまで止めれない、満たされない。
何でもいい。口に入るものより耳から胃の中へ落ちる誰かの言葉の方がずっと胃に落ち着く。
心のHIVは変態、淫乱、ヴァイオレンスの頭文字に違いない。
誰が消す?