胸が

自由って恐いな。真っ白なキャンバスは核爆弾の破裂する瞬間の閃光に似ている。寒いのか熱いのか心臓が大急ぎ、これは今という瞬間を食い尽くす魔物が体内で暴れているせい胃袋から這い上がって喉元で叫び散らす。今を!今を!って息が切れて切れて、胸が苦しい。ぼんやりと視界を濁す日差しにすぅーっと消えてしまいたい破滅願望まで呼び起こす。周りのすれ違う人たちの会話が意味をなさない。車の排気、ノイズ全てが不協和音で意識朦朧としてくる。栄を一人さまようように。心のホームレス。