東京タワーを見終わった後、桜を綺麗だと思えた。透き通った流れる水も、差し込む日差しも、世界がクリアに見えた。
不思議なのは今日はオカンからメールが入るという出来事まで起こる。
坂口安吾になぜ生きるんだ。と問われ、私は私自身として生きたいだけだ。という言葉に頷いた。
ある人に教えて貰った安吾の言葉は、ええ本当に自分の言葉のように心に染み渡る。
安吾の言葉に孤独は欠かせない。
東京タワーの中でのオダギリジョーの孤独、オカンの孤独、オトンと一緒にいたいというオカンの想いなど意識に入り込んできて、涙が止まらない。
心に積もった塵を洗い流すように。
