顔素

感覚というものが薄れた。あぁえっとどうしてたっけ?と。
自己の軽薄感からの非現実感、解放されると、夢見心地のまま、何をしているのか、何を信じているのか、何を求めているのかが希薄なまま、生きているのか、死んでいくのかわからない。
きっと、生きようとしなければ、死ぬこともない、愛することをしなければ、憎むこともない。
信じたいと思わなければ、疑うこともない。
生きようとすれば、快楽の為、誰かを愛そうとしたり、信じようとしたりと、重い。
それとてが存在の重み。どこに存在すべきが、それ故に風に吹かれる生き方なのだ、