トマト

育ってきた環境が違うから、ましてや男と女だから、すれ違いは否めない。
でもさ、でもさ、歩いてきた道は全然違うのに、今、道は交わり、そして未来の方に伸びていく道はどこを向いているのか。
会えば会うほど、会えないことが辛くなる。
出会ったのは、偶然なのか必然なのか、間違いなく、お互いがお互いの道を歩いてきたから、出会えた。
肌にふれていると、何だか懐かしい。
遠くを見る瞳が、その躰の重さが、
決して他人事に思えない。