肉バサミの王様

今日はバーガーの王様の宮殿にお邪魔してまいりました。徒歩でやく一時間くらい。歩いた歩いた、熱さで鈍る視界、それに排気ガスにまみれ辿り着いた宮殿、意外に広いわ。一歩前にはネヴァーランドことマック、もう大人だし空も飛べないのでそっちはシカト。今日は腹がはちきれる勢いでスーパーハングリー向けを頼む予定でいた。いや俺はそんな飢えた獣じゃないけどね、家もあるし。王様の本気にふれてみたかったのである。
さすが英語の読みづらさも手伝って難関だ、女兵士に尋ねる、トリプルなんとかってやつはあるのか?って実際読めなかった・・・さすが女兵士でもつわものだ、まず口でいってもわからないから体で応戦の末、Newの文字と一緒に滴る肉汁たっぷりの奴を呼び出す。
さすがルーキーかつ王様の秘蔵っ子だ、今流行りの無駄毛処理は三枚刃らしく、流行りにのって三枚肉、簡単に言えば王様の三大欲求の表れだろう。
これでバーガー食べたい症候群も三日坊主になる前にKOだ。つえぇーぞあいつは、何しろ俺は食欲のことしか考えてないのに、性欲、睡眠欲までぶつけてくるあの三枚肉。三大欲求がそろうとあんなにも巨大になるのね・・・。マジ拳くらいの肉、いや欲の塊と向き合った。
こりゃ胃袋を破裂させられる前に食えだ、デブの必殺技早食いで応戦。ラスト三分の一でやつらのドロドロした脂に欲をどんどん吸われていく・・・それでも俺は噛み付いてしがみついた、王様の三大欲求バーガー強し、クイーントマトも陰を潜めたくらいだ、だってバーガーってトマトのセクシーさがあって性欲が満たされるんだから。気持ちイイ満腹感で睡眠欲もね。なのにあいつはあの独裁体制を保ったミートキングめ三枚肉で全てが丸く収まるとおもってる、いや丸くなるのは体型だ、間違いない。
いや最後の敵、弱った俺をポテトが刺しにかかってくる、そこでギャルっぽく紙ナフキンであいつらを丸め込んでしぼりだした、女子高生いやギャルやるな、あいつらの脂でどろどろの血液を吸い取ってやった。
乾いたのどを潤すために差し出された茶色いあわ立つ液体、やるな、胃の中でガスが膨れ上がるまるでドザエモンにされた気分だ。
もう近寄らないでおこう、俺の中ですでにベルリンの壁が建築始まり、東西別れるだろう。
独裁帝王ヒットラーともお別れだ、やはり俺は東の人間だトーフバーガーで満足だ。