ファンキー納豆

見返りも求めず、なんだかがむしゃらに頭の中が一つの方向にまっすぐ向いてて、重力の違う世界で宙を泳ぐ魚。目に見えないプランクトンを飲み込んで、太陽の光で甘くなった水をなめる。ただただ砂浜の恋に憧れて、打ち続ける波に打ちひしがれて、打ち続ける心臓の、価値ありうる旅にはちきれて。
まったく自分のことだってわかりゃしないのに、人のことまでわかろうなんてエゴも擦り切れてる、男と女の違いだって、そりゃそりゃ失禁ものです。人間最大のないものねだりなんて、犠牲が多いわ、女王蟻が、女王蜂が、脳みそでチクチクと甘い蜜を吸ってる、富こそってガメガメと狭い手を擦って。
ただでさえちっぽけな体の人間が男になりたいわなんてよくいうもんで、そこには何が残るってんだ、脳内宇宙そんなもの見えやしない、死ぬときの冥土の土産ってもんだ。溶け合ってしまえば、ふれあってしまえばなんて容易い御用で、腐った脳の保養。