赤いバナナ

甘い甘い、この生活は甘い、腐っている事を知らず、甘い蜜を吸い続ける、腹を壊すくらいならいいが、頭まで腐るのでしょう。
いつだって、あんたの言葉が生きている、そんな体内の緑に溢れた心の環境。いつでもあんたの言葉が生き続け、成長を重ねる、心の子宮。心の地球は今日も重力が乱れ、スクラップみたいに雨が降り注ぎ、風にのり、血流のような大河を築き、ため息は入道雲になった。怪獣ノストラダムスが足音をならし、大地のリズムは心臓とシンクロするメロディを生んだ。あんたの手はなんだか太陽の光みたいだな、空気皮膚を介さなければその温かさも、やわらかさをも焼け付くようにヒリヒリする痛みになる。
臭いものには蓋をしましょうなんていいながら、吐き出しましょう、やがて、大地の血となり、ブランドの香水が辿り着けず、4000年の歴史でも辿り着けない、香りの境地に達する、血の匂い、地の匂い、処女、戦友、病、無罪、様々な血がこの地の底で混ざりぐつぐつと神のスープを生む。
スープをかき回す、螺旋状のお玉は、マリアの飲むカクテルのストローは螺旋。うずは螺旋を描くいくつもの混沌という名の道がうずを作り上げ、限界を超えた、争いをなぎ倒し、王様と女王を空の監獄へ連れ去る。
王はなげくのだ、ここじゃどこへでもいける、見渡す限り、ベッドもないここで、体の関係の女王とはどう過ごすのだと。