やわらかな葉

here-there2006-06-22


瀕死の一ヶ月、枯れていく共に過ごした植物の葉はついに一枚だけ葉を残してポロリポロリと葉を落としていました。物憂気にポロリ、またポロリと枯れていく。最後の一枚になってしまったとき、少しだけ話しかけました。
生きておくれよと。
それから過去に傷付けてしまった傷口に柔らかな芽が生まれ、僅か一ヶ月の月日の間に再生は急加速し、今では葉を数えるのが面倒な程。
不思議なことに初めに生まれた新しい濃い緑をした葉だけはまだとても小さく、一番高いところで蹲っている。黄緑の芽はとてもすくすくと貪欲なのに。
月日共に変わりゆく葉は何かを語りかけるよう。きっとあの弧高にいる深い緑の葉が、大きく開くとき何かが変わる気がする。今日は一言だけ。
ありがとう。
と伝えました。