I ate the things you deny

知らずに頼んで、出てきた大きなオムライス、子供の頃の夢のようなオムライスでした。直径約30ｃｍの真ん中のホールにはタップリと煮込まれたハッシュドソースが詰まってる。土手を崩すと凄い勢いで溢れだした。内側で煮詰まった感情が何かの拍子に破裂するように。俺は溢れ出すものを全て受け入れられなかった。水から出したコーヒーがトゲないのに上品な香りとコクのある美味。あんな人間になりたいと思う。冷たいながらも一滴ずつしたたるものを溜めたもの。涙も破裂するように感情的なものは苦い想いを残す。感動から流れる穏やかなポツリとした涙の後は晴れる。