閃光

here-there2006-08-06


情報は今、光の速さで行き交う。だからスグに消えてしまう。そんな速さで去っていく大切な記憶のいくつか。
あくまでそれは記憶なのだ、大切なのは記憶である、記録された情報ではない。記憶は時と共に変化や忘却に晒されているが、それを共有する人間とたしかに生きている。 悪戯して、記憶をいじってみたりして、それって遺伝子操作みたい。遺伝子も記憶とか過去と一緒だねきっと。
あなたとの記憶はきっと天文学的数字の中じゃ砂浜の中の星の砂のようだけど、何か幸運のお守りみたい。地上に堕ちた星は人々の願いを背負って波に揺れる。人々がそれを手にとるとき、明るい未来が、星明かりに照らされて、浮かぶ。犬は水面に映る姿に吠えた。大切な人を失った人々は、大切な人の瞳に映る姿に涙した。涙で海の水面は揺れない、ただ吸い込まれるように、消えていく。

あなたの望む世界は酷く居心地が悪い、あなたのことは好きなんだけどね。
わたしの望む世界はあなたが酷く嫌がるでしょうね、居心地はよさそうなんですけど。神様は其を混ぜ合わせて、仰りました。
今の地球と変わらない。
あぁそうかと飛ぶ鳥を落とす重力はそれ以前も以降も、お変りありませんでした。