メキシコと死者の日

メキシコにはお盆の日のように死者の日というものがある、それは偶然にも友人がこの世を去った日とほぼ同じ日なのである。
シャーマンの中には神の肉と呼ぶ幻覚キノコであの世とこの世を結ぶ文化も存在している、本当はそれを体験したかった、突然逝ってしまった彼にもう一度でいいから会いたいと想う心が消えない。
メキシコの民芸品に多くのこの死者の祭りで使うようなものがあり、ガイコツが踊り唄い、生命を感じる置物があって、きらびやかに飾られた十字架など、お土産としておいてあるのだ、エルビスやモンロー、フリーダも写真としてその置物に中で笑っていた。
何だか底抜けに明るいガイコツを見ていたら、友人に会えなくてもいいかなと思えた。どこか向こうへ手紙をおくる場所があればと思ったんだけど、その向こうへの入口はきっと心の奥底にあるんだろう。
返事はなくても伝える事ができたらと思えたけど、きっといつか見つかるし、死んだらまた会えるかもしれない、元気な姿を見せたいから、精一杯生きよう、だから待っていてねと思えた。
ここと向こうを繋ぐ道。here-thereというアドレスにもう一度何か感じた。
タコスが刺激的でキンキンに冷えたコロナに、フローズンマルガリータサルサもメキシコの一部なんだね。