きのこ

ある男が、高い場所にあるものを手にしようと、踏み台を使ったんだけど、じつはそれが大きなきのこで崩れ落ちてしまったんだ。
だから苛立ってそのきのこを食べてみたら、どうやら大きくなった気がして、手を伸ばすが届かない。
しまいにはきのこの妖精が、あなたはもう大人なんだから、もう大きくはなれない。だからあれには手が届かないのよ。と言われる始末。
積み重ねたものにのり、何かを手にするときは、何を積み重ねたかが大切なんです。脆く崩れさるかもしれない、手にしたものの僅かな重さだけで、脆く崩れさることもあるだろう。
積み重ねたつもりが、狐が尻尾を振った瞬間葉っぱになるかもしれない。