無題

あの人達は一体今どうしているのだろう?
それは遠い記憶。
ひとつふたつと崩れていく。手放したもの、さらさらと指の隙間から流れて出ていく。
どうなのか、それは私自身が、蟻地獄に吸い込まれるように、さらさらと崩れ、消えてるのかもしれない。
老いている、朽ち果てている、色褪せていく。
全ては輝き続けていられない。
腐り、乾いて、地に消えていく。