何度も…

何度も、何度もあなたに会いたい。
抑えのきかないこの想い。
どこまで、どこまで追いかけて良いの?
届かない手紙は捨ててもいいの?
絡む視線、重ねた指の隙間。
またあの時のように出会えたら。
いかないで、いかないで、私だけ見てて、あなたの色に染められて。
何度も何度も聞こえてくるのは、喜ぶあなたの笑い声。
いつまで、いつまでここで待ってればいいの?
何にも変わらないこの部屋で。
漏れる吐息、任せた胸の隙間。
またあの時の二人に戻れたら。
アルバムに詰め込んだ写真と思い出。
今でもずっと…
いかないで、いかないでここにいて私だけ見てて、あなたの色に染められて。
最近、ずっとこんな気分になってしまった。
いつのまにか、カラオケが新しくなっていて、この歌が歌えるようになっていた。
今では全ての言葉が、他人事はなくなってしまった。
あなたの前で歌ったときに少しだけ、こんな風になるのは嫌な気がしてた。
今の生活に変わって、俺にも幸せだった時期が僅かだけどあった。
それがあなたに出会った頃だ。ヒリヒリとする日もあったけど、その不安も全てあなたと寄り添ってる瞬間だけは幸せでした。
でもそれはあなたの大切な人と共に崩れていった。
あなた人が心を開いた時は一緒に傷口を開くようで、その痛みがひしひしと伝わってきた。
二度もあなたの涙を見た、強がりでプライドの高いあなたが苦しみの果てに流した涙。
忘れられない。
でもその涙は決して悲しく冷たいものじゃなかった。あたたかく、愛に溢れた涙だったから。
悲しみが今、連鎖している。あなたが、大切な人を失った悲しみが、意識の中に流れ込んできて、悲しくなる。
いつか、二人離れていても偶然夕日を綺麗だと想い、同じ空を見上げてた日もあった。
今日も夕日が綺麗でした。あなたにも見せたいほどに。
またあの頃みたいに、戻りたい。
あなたの大切な人はあなたを遺していった、でもあなたがあの人を大切と想うように、あの人にとってのあなたも大切な存在であること、だからあなたはあの人の為にも自分を大切にして欲しい。だってあの人にとってのあなたは希望だから。
いつだって俺はあなたに手を差し伸べられるような存在でありたい。