ひとり

久しぶりにひとり休日を過ごすことができた。会いたいと思い、会いに行けば会えたあの人はもういない。
あの人に会えない生活にも馴れてしまった。
埋まらないのは分かってる。俺よりあの人が苦しみ悲しんでることも、分かった。だから会わない。会えない。
俺達は似てるから、似てる故に気持ちを知らず知らず許してる。何も言わなくてもお互いの考えというのか感覚がわかる。言えば棘のあることさえ見えてる。
あの人が前にぽつりと言ったこと。
あなたの前で私よく泣くね。と。
強がりでプライドの高いあの人、いつも強くあろうとしてた。完璧であろうと。そんなあなたが寄りかかってくれて、寄り添うことができた事を幸せに思えました。そして強くあろうと。
いつだって強くあろうとするあなたの不器用でまっすぐなやさしさが好き。
ひとり抱え込んで、壊れてしまわないか、其れだけが心配で、祈ることしかもはやできやしない。
シンクロしてた事。またいつか、前みたく、シンクロが起きて、ふと思い出してくれたら嬉しい。
それは運命に任せるしかない。
今のあの人はきっと、俺の前で、あの人の望む姿で居れないから。ありのままでいたら、壊れてしまうかも。本当はありのままでお互い、いれたらいいけど。
だからもっと、包み込めるようなやさしさも、強さも欲しいと思う。
あの人は俺にとって特別な人だからこそ、何もできないこと事だけが辛い。見守り、待つことだけ。
会えない間に腐ってはいけない。会えなくてもまともでいれるように、あの人に再会できたら、言葉も気持ちも、用意しておかないと。自分らしくお互いがいれるように。
あの人がありたい自分であれるまで、時間が必要。今、会えば辛くなるから。
PS
優花さんへ。
何かの糸口が見つかるかと夜回り先生の願いを読みました。彼の姿に共感したこと。またある人の過去を思い出したり。
ある人が語ってくれた過去が余りに強烈で、自分と離れた世界に感じたほど、だけどそれを聞き、話してくれた彼女と抱き合った以上、別の世界でなく、凄く身近なものなのに、結局、お互いが傷つき合い別れた事。
だからこそ、今、繰り返したくない、だから、やさしく強くならなければと思えました。