クマピュアさんからのリクエストで

 タバコ、酒にセックスでロックンロールだったっけ?まぁ全盛期はねぇーっていうかそれだけ快楽リストから選りすぐりのぶつがあるってのは、ある種ロック少年はわからんけど、大人の夢ってやつだな。
 
 こう歴史上ロックを塗り替えてきた伝説の人たちは、何か新しいことをもたらしてんだよな、やっぱNIRVANAにしてもOasisにしても一瞬であーやつらだなっていうメロディのクセがあるRadio Headしかりな。おっとみんな90年代じゃねーか、ボブディランもなDoorsとかもみんな独特のセンスを曲にぶち込んでる、それが俺らのロック好きなとこにぶち込まれ、ロックとかって音から快楽を得るんだ。
 
 FRF04でPJ Hearveyを見ながら感じたのは、やっぱ彼女の曲やら声から彼女のエッセンスつうかが溢れてるんだよな、彼女の曲はシンプルだから、これはNIRVANAにも通じるし、ブルースとか規則のある中で個性を出し人気を得る、熟練のブルースマンが産む音みたいな。
 
 ちょっと宗教の話もひっぱりたいんだここで、宗教音楽って多分トランス状態を誘発するようなもんだったり、とにかく美しい旋律だったり、人の感覚に強く働きかける、この働きってのはやっぱ音楽で客を沸かすエッセンスってのだ。宗教音楽を演奏する人らはその音楽は神から伝えられたものだとかっていうだろ?俺はたまにアーティストってのは神のってのが芸術の情報やら材料、アイデアってのを置いてあるとこ、神の美術館みたいなとこにアクセスしてそれらを表現してんのかな?って思うんだ。自分の奥底に眠る記憶の果てにはそのグレートな美術館があるってわけだ。そこへのアクセス方法がトランスってやつだ、そのトランス方法ってのが禅であったりドラッグであったり、原始的ビートと踊りだったり、宗教によって様々。
 
 近頃もうロックンロールってのは確かにちょい古い音楽になりつつリバイバルされたりな。俺はあんまジャンル分けはしたくねーけど好みの音楽を見つけるのに便利やからな、良い事だ、俺にとってのロックの基本は声、ギター、ベースそしてドラムってのが基本だ。そいつらとセッションし、規則に縛られることなく真似事ではない音から音楽を産むってのが俺の定義ってのだけど、まぁロックは自由な音楽だからな、いいんだ他の楽器をいれても、減らしても。だってロックは快楽のためにあるから、ロックンロールである必要はねぇんだ俺らがこれから作る未来はよ、ロックンロールもある種の頂点だからよ、替わりに良いものでもそれ以上のものなら、なんでもいい。絶望することはねぇ、クラシック音楽が生き続けてるように本物は生き続けるんだ永遠に。LIVE FOREVERだ!
 
 近頃音楽に対する情熱が燃え尽きかけた理由に、バンドでギターかき鳴らして叫ぶように歌ったことが原因にな、その瞬間はマジでハイだった、爆発しちまったんだ、人間は欲張りだからいつも体験するとそれ以上を求めるから。あのハイな満足感のあとはもの凄い虚脱感に襲われたんだ、何も残ってねぇカラだ。反動がでかすぎた、そしてポップみたいなただちょっと楽しむような音楽が羨ましくなった。あの状態を保って音楽をするなんて精神が壊れるぜ、Kurtが言ってたことがわかる。ただ俺が思うにあのハイの向こうにアートが眠ってるんだ、俺はその先が見えかけて、全部忘れちまったよ。

 お経のリズムにもトランスを引き起こす作用があるんだろうな。あの平坦に永遠に続く音に身を任せると多分な。

 最後にロッカーズってジャマイカ映画の最初に長老みたいなじいさんが歌う、レゲェの原点みたいな曲がやばい、宗教的な響きをもってて俺は意識を奪われそうになった。この曲はサントラにないからなぁ〜。