遺書

もう嫌だ、せっかく書いたものが手が滑って全部消えちまった。
一度書いたものをもう一度書くという作業がどれだけ苦痛か、そして搾り出した言葉をまた搾り出すことがどれだけ苦痛か、もう思いっきり短縮してやる。
ロックスターは火遊びが過ぎた、ロックとは火遊びだ、ジムモリスンは結局ハートに火をつけて燃やしちまったし、ジミヘンもカートも燃えちまった。情熱が高まりすぎて火に変わったとき人生は急展開し始め、急激に命の蝋燭を燃やし始める、その速さはピストンの速さ、すなわち現在の人口爆発によって起きている人類いやこの地球の死に向かう速さである。
深海魚は地球という底にキスしてる、太陽という名の美女の顔は歪みきって、空や海の向こうに興味はおきないほど醜い太陽の顔、結局顔をあわせればショックで心臓を始めとする呼吸器官は停止、あんなに酸素を求めて重い炎もぬくもりもない深海をさ迷ったのに、ファックの前に力尽きて子孫は残せないまま、夢は夢のまま、深海に沈んでいいく。

ダメだ、今の感情、孤独、幸せはいらない、とことんボロボロにして燃えやすくなった火をつけて何かを生もう、いつも水をかけて冷まして俺は腐りかけてる、もう俺は耐えれそうだ痛みを見つめよう。灰色になるのではなく、灰になるそして俺は地に帰ることもできるし、風にのることだってできる。