人類缶詰計画2

新しい部屋のにおいが、地元の愛用レコード店、上田デパートと一緒だ。
よくもわるくねぇーけど、懐かしい、夏の暑い日のあの冷房のきいた薄暗い中古品ばかりの並ぶ店が思い出される。デジカメを買って約半年たったけど、気付けば例のごとく写真はあまり撮ってない。俺はもともと写真をとる習慣がないので、過去を振り返ろうとしても多くは精神的なものに頼るしかない、記憶とか思い出ってやつだ。しかも忘れやすいのは、無感動な人間なせいかねぇ。三ヶ月近く住んだ部屋の写真は最後にルームメイトと撮った一枚だけだ、散らかってても撮らえておくべきだったか？まーいいやもう過ぎたことだ、大切なものはしっかり残ってるはずだ。
やっぱ自分のベットがいいねぇーもう死ぬなら、自分のベットで夢を見るように死んで行くなら孤独でもいいかもしれない。
鈴木いづみの本を今読んでいるとこだ、彼女の洞察力には驚かされる。世の中の女があんなに洞察力を兼ねていたらこえーな（笑）とにかくだ、彼女はそれ以上に魅力的だ。