ヒボンキボンボン

なんだか、乾きかけのうんこが異常に生命力のあるにおいで訴えかけてくる・・・雨がふりゃいいのに、うんこももう少し生きたいらしい。物悲しい匂いと空の匂いを体に染み付ける雨やって乾いた心には最適だ。ひょうたん島の流れる河はきっと今、大荒れだ
島がひっくり返りそうだ、ビン底眼鏡のうずに今ぐるぐる回る洗濯機の中の汚物を気球に乗った流れ者達は傍観してるみたいだ、さっきから時計の針が止まらずくるくる回り続けててアラームが鳴ってはカラスが鳴いてる、ゴミ袋からは宇宙人の尻尾が垂れてる
ネズミは空に向かって吼えてるな、絵にかいたような麒麟アルビノで色を求めてさっきから地下鉄の壁に描かれた絵に何度も頭をぶつけてる、スタンガンで遊ぶ子供は痴漢を知らぬフリでバチバチ、すりばちでゴマをする猿に逆立ちで近づいてフーセンを胃袋の中で膨らましてる。浮浪者は電話ボックスでフセインに苦情をいれつつ同情してる、戦場で地雷の未来をつぶやく彼はさっきから陣痛でゲロゲロしてる、蛙のコーラスはこの世で最高のメロディー、混ぜるコークはほろ酔いのパロディ。
ぶっ倒れて誰よりも低いとこに目があるとなぁ、世界で一番高いものがよーくみえるんだ、手なんか届かないもんだ、でも澄み切ってる、終わりの見えないくらい高いもんが見えるんだ、タダより高いなんて、何もないなんて、価値のあることなのね、煙の行方はサイケなベイビーが知ってる、円を描いて、回り続けることは一体何の意味があるのか、速く回るほど首が絞まる、宙ぶらりんな音が耳につく、ピアスホールが揺れる、喪失感が埋める心の穴。ハイジャックされた鳥が白い粉をジャンキーにふりかけて、奴らはふりかえって、我を失う、変えがたいものこそ、三分でふやける。
缶ビールを輸血した男がさっきビルの社長イスでダンボール付き物件を物色して、公園で地球と同棲を始めた、手招きする魚の目が今蛇口に溢れてる。雫がかかるたび苦痛の笑みを吹き飛ばすきつくしばられた手足だけの蜘蛛。ブサイクな顔したバタフライがヨガをしてモグラにレイプされた、穴にもぐる花は蜜が角砂糖。泡だらけのスポンジケーキから、老女が婦女暴行の疑いで連れ出された、終わりは始まりこんなこというから、終わらないのである。