知恵の実

here-there2005-11-23

混雑でバスにのれるかというくらい、混む、そして俺が張り切る日は必ずといっていいほど雪が降る。ホワイトアップルになるのか。
なんとか無事にホットドックをかじりながらシアトルへつく、バス停じゃおまえの手が妙に冷たいじゃないかとおっさんにめちゃくちゃ手を握られる。
会場入り、すでにパンパンに近い、危ないあともう少しでチケットを取り逃すとこだった。外のダフ屋をみるとやっぱりなと思える。
オープニングアクトは良い声してるんだが、ライブの引力がない、路上でみたらきっといいだろう。
そしてFiona Apple登場、ピアノを時には叩きつけるように弾いたり、歌声とのシンクロが最高にきてる、神懸りだ、彼女がピアノを離れて立ち歌う時なんかもう、言葉、音、声が彼女の体とシンクロして、精神世界を垣間見せてくる。ダークデソウルフルな歌声、彼女は唯一無二、六年のブランクを破って出た新作はなんだか、彼女のかわいさ、危うさ、激しさ、やわらかさ、エッセンスを全部つっこんだような一枚。
緊張感のあるライブ。ドラムも旨い、彼女のテンションとマッチしたドラミング。
いやいや、最高のライブじゃないかと、バスステまで行き、なんとか二手に別れてバスに乗ったんだが、問題はここから、突然、ドブネズミの名前が呼ばれ、俺も一緒に降ろされる。フィオナアップルという、禁断の果実を耳にした、2人に神様はギフトをくれた。