白黒

here-there2005-12-09

人間は出会い別れる、行くか行かないか、日本とアメリカ、男と女、田舎と都会。
ということでドブネズミはでっかい荷物を抱え日本ヘ帰るということで、シアトルまで行く、ドブネズミと起こしてきた奇跡やら珍事の数々を思い出せば今でも笑える。今回のメンバーはDJ日本兵も同行である、DJ日本兵の体調はベトナム戦争中のアメリカ軍みたいだ、いつかくる戦に備えて、秘密兵器を買いに行った。二時五十分に大爆発を起こしたあの武器である。
そして一同は、サブポップレコードへ向かう、ありかはNEWSWEEKに記されていた。ベルタウンの4thAveの交差点、敵はそこにいた。
目の前に突然、背の高いほどよい筋肉のついた黒い男がファティングポーズでシャドーボクシングのごとく拳を振っている、こいつあぶねぇと思った瞬間、顔に4,5発奴のグローブごしの俊足ラビットパンチをくらい、ファッキンサプライズとよろけたせいで、石のザラザラした、冷たく肌触りの最悪の壁に頭をぶつけた、この瞬間デコが狭ければと思った。いやアフロでい続ければと。
そのあと隙だらけの間合いになり、危険を感じていたので、周りを確認すれば、ドブネズミはすでにいいポジションに非難、日本兵は後ろ側に潜んでいる。とにかく逃げろってことでとんずら。何も盗られなかったし、一応全員無事。で不幸中の幸い。しかし、額から血などでるから、物事は厄介に見える。
しかし、考えるほどに理不尽だった、何も喋らず、血に飢えたっていうより、無邪気な顔で殴ってきたあの黒人は、理不尽極まりない。スピードでもやってたか、アッパー系でもやっていたかもしれん。黒人の歴史において理不尽なんか、俺の比にならん、奴隷制度にこの間のハリケーンの時だって、Fuckin' White policeは無実の黒人をただただタコ殴りにしていた、KKKによる被害も謎だが、音楽に昇華された理不尽さなど、一部だろう、語り切れない程の理不尽さが、彼らの歴史にはある。
一瞬話は、ナイフやら銃をもってなくてよかったなんて考えると恐怖の増す話、そこは男は裸のGunがあるから、実は俺はソレの方が恐ろしかったなんてちゃぶ台返し、そんなネガティブなこと考えてられるか。おもちゃのレプリカでみる限りでかい、破壊力は半端無いだろう。他にあげた理由は、俺が黒人な髪型していた、俺は濃く人である。ドブネズミと俺に嫉妬、マジでShitである、ここはタダの相棒である。似てるタダの細胞である。もしくはあいつの人生を歪めた何かが俺にあった。
結局、生きてる、あの理不尽さはきっとお土産話、黒人の歴史に比べれば屁。実際あんまり聞いたことの無い話である、無いものは無いので誰も耳を傾けない、あると人は一同揃って耳を傾ける。世の中の悲しいニュースはごく一部なのだ。だがそれを知る人間があまりにも多いだけの話だ。
前川って居酒屋で憂さ晴らし、イチローミイチ押しーの男山の熱燗。チャーハンは懐かしい味がした、実に懐かしい。このチャーハンが一番何故か印象的。他のはどこかこっちでも食べた気がする。あとアジフライにししとうもだけど、何故かチャーハンは懐かしい。酒やら料理のテンポが悪かったのでチェンジ。どうも亜米利加にいても日本と同じ空気がある店だと、日本のスピードで物事を考える。まぁとにかくだ、枝豆と最初のビールは速攻だすべきである。
亜米利加最後のドブネズミの楽しみはクロコダイルカフェ、もはや常連の域でいや粋だ、疲れた虫の息でも、酒で意気は帰る。最初の二つは省略、クロコダイルナチョは見もの。問題児はRosie Thomasで彼女は美声それも今まで生で聞いた中でトップクラス、
おかしいMCがおかしい、あいつの天然ボケっぷりはひどい、なんどギターのチューニングが狂わされたことか。神懸りな天然ボケ。客も気付くボケっぷり、笑い声はなんとパー子である、喋り声なんて初期のあゆより酷い。スポンジボブみてぇな声して、歌えばマライヤキャリーばり。おかしいこときわまりない。あまりにMCで暴走するもんで、イントロをとちる、笑い出してとちる。ぜってぇー!って言いながら笑わせもらいました。彼女の才能は本物である、声に凄い力がある、何人もの人間が欲しがる人を惹きつける歌声を持っている。ジュエルやらアラニスを混ぜたような声。
翌日は早朝から寝ボケたまま、軽くドブネズミのベッド下の人を見間違え話しかける寝ぼけっぷり、あんなかわいくもない人と見間違えて申し訳ない。
ドブネズミが日本に帰る理由は、オカンのおはぎだそうだ。そんなこんなで、名言を思い出すと、笑えてしょうがない。写真は二日後ケニーの路上ライブの周辺で見つけた、おそらく例の理不尽な黒人、今回はダウナー系な動きをしていた。