閻魔大王

口が裂けても言えやしないよ、なんていう。まぁ口が開けば大抵の事は言えるし、いくらでも嘘付きになれるぜ。
でもな、口が開いても言えやしないこともある、言葉にもならないものも、そんなん口が裂けても言えやしないよ。
心が開けば、嘘は言えやしないけど、そんな裂けても言えやしないことも言える。
まったく正直者は損をするんだ、でもな、それはあるがままの損だけ。
良くも悪くもならない程度、最悪だったらそれ以上悪くはならない。
鏡のようにいきること、死んだら、痛みや幸せを、与えた他人の気持ちや視点で感じる場所があるらしい。今それほどではないが、よく他人のシチュエーションと似たものにぶち込まれる、そこで踏ん張って、大丈夫やで、ええねん、あんなふうに棒に振ったような行動したないねんって。ちょっとそれも疲れた。
ソウルメイトのような相手の気持ちは共感できる、シンクロできる幸せや痛みを全て抱えこんで、いや抱き締めることで、繋がる事のできる相手。幸せも後悔へ変える力。その逆のベクトルで見る事も可能なら・・・。

あぁ思いだしてきた、数日前の寝る前の考え事だったかどっかで思い付いたこと。
あんたが白なら俺は黒でいれる。YESなら俺はNO。マリアならイエスじゃなくて、あんたがお女なら俺は男であるってように、真実ってのは矛盾に溢れてて、白は黒がいることで、存在価値があるようにそこは相互に反映し合ってんだけど、つまり、今食い違う2人や二つの意見があるなら、実は両者共に、真実と向き合ってるもしくは真実を形成してるってことだ。ぶつかり合うのも一つ。抱き合うのもまた一つ。そこで互いに何かしら影響を及ぼし合うなら、合えるなら、そこに何もないわけではない。ただ何か凄く大事なものがあるんだ。真実といってしまえば、安いかもしれない。とにかく何か言葉では言えないような大事なものが生まれてるんだ。憎しみかもしれないし、愛かもしれない、けどそれも結局同じなんだ。愛も憎しみもそこの間には本当に強い、繋がりもしくは存在があること。捨てられないもの。アイデンティティーを形成する程、強い何か。