ブリュレ

絡みついてるガラクタも、取り囲む様々なやさしいマシュマロもしなやかで強い糸が、ウイルスに侵されたコンピューターのように暴れだして、音速の波が絶えず震えだしてプツリと切れそうになった。ホントは悲しかったようで、理性を突き破る彗星のように本能と衝突しそうになった。意識の変性。
そのビッグバンが体内なら喜んで、宇宙の誕生を眺めていたかもしれない。それは、体外へ飛び出して、霧中で黒い雨を降らすような未来が見えた、消えてなくなる恐怖が、僅かな理性を呼び起こし糸が切れる前に、スイッチを切った。
麻痺、失語、脱力、小さな死