漂流

here-there2006-06-28


ふらり、ふらふらとさ迷う路頭でくらり、ぐらぐらと頭痛。綿毛のようになんてやさしくはない。踏み潰され、もはや廃れた情報に埋め尽された灰色の新聞のように、不規則に宙で溺れる。密閉された心は、暗証番号を忘れられた鍵のように。クルクルと回るだけ。何一つとして、面白オカシイものなどない、もしあるのなら他者以外のもの。歪むだけの顔、ぐにゃりと心も歪むよう。踏み千切られるような快感。もともと分裂していたものが、活性化するように各々の欲望のまま泳ぎだす、精子が放たれ生死を果たすよう。静止画のランダム再生、偽りの画まで混じる、麻痺と激しく弾け飛ぶほどの痺れがフラスコを振り乱す沸騰した血。吐き出すものは真空の空白。深紅のインクはピンク妄想の副作用。禁句を浴びた、瀕死の脳はホルモンを止める、スローな感覚だが一秒前の過去などない、それはだ過去の染み付いた映像にリンクすればいいのだが、死に続ける現在は消えていくばかり。嗚呼、奥底から自ら自己を呼ぶ声、オフ。