No TV No War

テレビなど壊れればいい、信号の途絶えた砂嵐は心地いいが、あの不規則なモノクロの世界にしばしの休息を。犯罪者などには会いたくない、狂気や悲しみが揺れるから。意識を奪うような情報が世界を濁す。無駄なものが多すぎる。狂気というものはとても派手な感情であるが、無駄がないのだ不思議と。無駄なもので濁るということは、生命の衰えを露にする。生きたい体を縛りつけ窒息させようとしてる、眠りたい心を体は水の中へ放り込む。溺れる程にしだいに感覚は麻痺していく。そこでプツリ切れと砂嵐がただのピーという単音信号となったあとに異常な音と映像がまた目の前で展開されていく。あなたなどいらない。