迷路

もし人生という道があるのなら、ゴールは死である。ネガティヴな考えである。だから人生は迷路である。
ある人は、遠回りするために迷う。
ある人は真っ直ぐ進み、最短距離を突っ走る。
だからクロスロードで誰かに出会う。走ったり、時折立ち止まってみて、誰かに出会う。
不思議だ、胃の痛くなるような女に出会うことが多い。それはきっと迷路の中で培った嗅覚なのか。
ただいつも脳裏に焼き付く女は胃の痛くなるような女ばかり。
ただ人は孤独だから、愛したり愛されたりということを願う。
カタチは様々とて、それは幸せなことである。自分の愛するものが、誰かに愛される、それも実は幸福なことではないだろうか。
だがそれは嫉妬と孤独、劣等感において、とても悲しいことでもあるのだ。
あぁだから道が二手に分かれる、そして迷路に迷い込んでいくのだ。