いつかの

名古屋に行ったらタイムスリップした気になった。でも、もう帰る場所はない。
もう戻れない。
遊び尽くしたよ、ギャンブルも夜遊びも、酒も、満たされない心を埋め尽くす為の遊びはもう飽きた。
埋まらない。
人伝にあの人が離れた場所へ行ってしまったことを聞いた。
いつだってこう、離れてしまう。
今回だけはこういう終わり方をしたくなかった。神様は何故こうやって出会わせて、こうやって切り裂いたんだろ?
今回だけは中途半端に終わらせちゃアカンと感じてたのに。
残酷な事実でもいい。最後の声でもいい。あの人の心にふれたい。
こんなに忘れられなくなるなんて、染み付くなんて、出会った日には思わなかった。
会えない日と触れ合った日の積み重ねが、心にあなたを刻み、ついに忘れられなくなった。
あなた以上の人に出会えるってのが人生かもしれないし、再会できるのも人生。
想うことで再会できるものなら、想い続けていくよ。あんなにシンクロした相手だから、どうか心の声が届きますように。