嫌われ松子

日中はさもつきんばかりに、考えきった。
今晩は妄想ブログを書こうだなんて思ってた。
君空を読み続けてて、つい先程、読み終えたところで、ヒロの気持ちが痛い程、感じれた。
女々しいって思われるかもしれねぇけど、美嘉と別れる辺りの心境ってのが心底似てた。
俺は死ぬわけじゃないけど、あぁほら、まさかね死なないよ。
でもずっと漠然と俺がこの世から消えたらって事考える癖、頭から離れやしない。
色々書きます今日は。
あぁそうまだ渡せていないサファイアの力か、俺に凄く作用してる。
誠実な気持ち。
もう他の女に興味がわきやしない、低俗な事ならやってもいいって思う女はいくらか歩いてるけど、その女のためにどうこうって気にならない。
俺なんか汚れっつうか濁ってドロドロした心の持ち主なんだけど、あぁほらキレイで純粋な気持ちとか心を守るための汚い行いをしてる。
寂しさ潰しの、ぬくもり欲しさの、金で買える女遊び。
もう虚しくなってしばらくしてねぇ。
だってよ。いくら買っても一番会いたい人には会えないから。
ふしだらな奴って思われてるよ。最低な男だって、かまわねぇよ。
俺にはそうしてくるしかなかった。自分を愛することのできない俺が唯一、自分を守り慰める方法なのだから。
何で俺達の道筋ってあんなことになってたんだ?あれはきっと俺が、ある男を見た瞬間に決まってたものだ。
一種の勘ってやつで。さほど気にしていなかったものなんだけど。
振り返れば必ずしや、俺はどうも好きになれないって直感的に思えた男共に、ここぞって時にやられてるよ。
そうしていつも男が嫌になる。
まぁ居心地の悪さを増すだけだし、考えたくねぇけどさ。勘ってのはヤッパリ当たるものだ。
俺は飲み屋が嫌いだよ。吐き気がする、あぁ男のエゴとか身勝手さが渦巻いてて、女の陰口が飛び交ってて、俺は松本が嫌いになりそうだ。
嫌な思いが積もりすぎたんだ。
俺は今、生まれた街にいるんだけど、あぁなんつうか景気悪くてね、何かほらこんな街にも、俺と同じにおいがして、共に夢見れる相方ってのがいたらって、でもいねぇんだ。
あいつ死んじまったからな。いたら、今頃は一緒に飲んでんのか?
でも、あいつの為にいつか曲を書きたいって思うんだ。凄くきれいな曲を、一音一音が花火をスローで見るような、儚くて美しい曲。
俺はここにいてもいいのかな?って感じる事が多くてさ。
いいよあんたら、好きにしてくれよって、俺はどっかで好きにやるから。迷惑かけねぇから、去らせてくれってさ。
人のもの奪うって嫌なんだよ。
それで、話は変わるけど、携帯を替えようかって、電池の保ちがヤバいね…だけどさ、今の携帯には大切なメールが残ってるから、って。
時計を動かしたことと、あとデジカメを修理に出した、もしこれからの未来が俺の望むように再生するなら、今度は躊躇わずに写真に残していきたいから。思い出を作る為に。そして忘れないように。そのために動いてみた。
会いたいんだよ。また前みたいに、冗談とかくだらないことで、笑い合って、手を繋いでいたいんだよ。
花火の時、あんたの差し出した手を、何となく握って守るべき手だって感じたんだ。
それが、あんな辛いこと言わせて、思わせてごめん。
非力だよ俺は。
あんたを守るなんて思いながら、俺はあんたがいるからこそ。生命力ってのが湧くんだ。
あんたの存在に包まれて、生かされてる。
だから頼むよ神様、俺から彼女を奪わないでくれよ。
彼女なしに生きていくこと、辛いよ。また孤独になるんだな。って思うと、酷く失望しちまう。
せっかく出会えたのに、また消えちまうのかい?俺がある晩、車でぶっとんでやろうかって思えた日みたいにさ。
残酷だろ?
俺はよっぽどの悪人だったのか?
叶わないこと、いくつあってもいい。だけどさ、これだけは叶えさせてくれよ。
あぁ嫌だよ。
もう一度彼女に会わせてくれよ。
会えない時間が想いを募らせる。
もし、会わせてくれたら、俺は二度と彼女にあんな事、思わせたり、言わせたりしねぇから。
これは凄く大きな仕事だけど、俺にやらせてくれよ。俺は投げ出さずやりきるって誓うから。
俺が40で死ぬことになってもいい。
そんなに寿命ねぇって?わかんねぇけど。頼むよ神様。
絶対に嫌だ。譲れねぇよ。クソ。