Life can be so wonderful

世界はときどき美しい。そんな名前の映画を見た。
近頃は松田優作に滅法惚れ込んでいて、松田優作の二度目の結婚相手。現松田美由紀とはどんな女性なのかと興味から始まった。
今となれば息子の松田龍平の方が有名か。
龍平も出てる。
龍平はいい男で色気もあるんだけど、芝居となると何か迷いがあるのか、時折ぎこちない。
優作みたいな切れのよさというのか、ズバっとした存在感ではない。
松田美由紀は女の塊という気がする。
あぁそれに昔の女と同じ顔つきをしてるしな。
で本題の映画はというと、素晴らしい映画だ。短編集である。
各主人公が、日常のふとした瞬間に心の温まる想いをする。
これはほら、たまに街を歩く人、俺なんかは、美人の人の表情なんか見てると、この人普段どんな事で笑ってんだろ?とか何に悲しんできたのか、何てそんなことを想像してるんだけど。
日常にすれ違う人達の生活をそっと見つめてみるという感覚。
そしてあぁこうして幸せを感じたりしてるのかって。
演技もとても理想である。迫真の演技ってのは、劇的で素晴らしいんだけど、いかにもって非現実的なものに思えるんだよな。
でもこの映画は肩の力の抜けた演技っつうか素面に近いかもってくらい。だからこそ体温や目線、無言、まばたき、息遣いってのにとても現実的な人間味がでていて素晴らしい。