2008-10-24 無 感情の塊。 それに名前などない。 それは白い雪のように。永久を思わすほどの湧き水のように。 それは高き山の頂点から滴り落ち、すべてを流す川としての可能性秘めたり。 行き着く果ては形のない海、始まりも終わりもない海。 一滴それは透明なほどに、存在として見えぬもの、汚れて初めて存在として見えるもの。 血に濁れば紅くと。 どこまでも黒く、大きく変わりうるもの。 今、内臓にて生まれしもの、我が身支配しうる。