感情の塊。
それに名前などない。
それは白い雪のように。永久を思わすほどの湧き水のように。
それは高き山の頂点から滴り落ち、すべてを流す川としての可能性秘めたり。
行き着く果ては形のない海、始まりも終わりもない海。
一滴それは透明なほどに、存在として見えぬもの、汚れて初めて存在として見えるもの。
血に濁れば紅くと。
どこまでも黒く、大きく変わりうるもの。
今、内臓にて生まれしもの、我が身支配しうる。