モップ

少しだけ考えてみた。
今日は虚しくなって、渇いた気分になっちまった。こんな日になるなんてマジで避けたかった。
どうにかしたかった。
彼女への気持ちはどう伝えればいいのかって。
俺の気持ちって本当はどうなのかってわかんなくなっててさ。
でも奥底にある感情は俺は今でも彼女のこと愛してる。
でも愛するってのは言葉じゃないから。
だから憎しみに変わるなんて言われるのかもしれない。
愛っていうのは感情の根底にあるもので、透明で大きくも小さくも無形のもの。
俺が少しでも彼女の悲しみや、痛みに手を添えられないかなって。
不思議なんだよな。
初めて会ったとき、一目惚れじゃなかった。見た目が好みってわけでもなかった。って言い過ぎだけど。
小さい短大だけど、ミスに選ばれてて巨乳で男が寄ってくる女なのにね。クソ、そのせいで俺は厄介な恨み買ったんだけど。
やりたいとかって感情より、抱きしめてたいって感覚。
すぐ打ち解け始めてさ、心と心っていうか、壁がないみたいに、凄く穏やかな気持ちになれたから。
ふれあいながら、笑う顔見てやっとかわいいって思った。気のゆるんだ表情の変化で俺はどれだけ安心感を覚えたことか。
とてもかけがえのない感覚。
もう一度彼女に気持ちと手をさしのばしてみよう。
俺の力。振り絞って守りたいんだ。
俺は俺がした約束守るだけだ。